雪男のぬくもり探し


「杏乃なのか?」



私に顔を近づけてくる
黒髪に切れ長の瞳を見開いた
長身、それはもう長身な男の子



「え、あ、杏乃だけど..」

「杏乃...お前が..」



その長身が不意に私の肩に触れた



「なっ?!」



かと思うと
梓の驚いた声と共に
私は強く抱き締められる


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