クランベールの甘い日々 〜クランベールに行ってきます 番外編集〜
(2)
鍵を開けて取っ手を引いた途端、結衣は硬直した。
奥の部屋の灯りが点いているのだ。
予感がした。
奥にいるのは、空き巣や変質者じゃない。
結衣は急いで靴を脱ぎ駆け込むと、奥の扉を開けた。
部屋の中では、ベッドに腰掛けて頭から毛布をかぶったロイドが、驚いたようにこちらを向いた。
結衣の姿を認めたロイドは、毛布をはねのけて、ブツブツ言いながら歩み寄って来た。
「なんでこんなに寒いんだ。ちょっと暖を取らせろ」
そう言って、いきなり結衣を抱きしめた。しかし、すぐに慌てて離れる。
「おまえ、冷たいじゃないか」
奥の部屋の灯りが点いているのだ。
予感がした。
奥にいるのは、空き巣や変質者じゃない。
結衣は急いで靴を脱ぎ駆け込むと、奥の扉を開けた。
部屋の中では、ベッドに腰掛けて頭から毛布をかぶったロイドが、驚いたようにこちらを向いた。
結衣の姿を認めたロイドは、毛布をはねのけて、ブツブツ言いながら歩み寄って来た。
「なんでこんなに寒いんだ。ちょっと暖を取らせろ」
そう言って、いきなり結衣を抱きしめた。しかし、すぐに慌てて離れる。
「おまえ、冷たいじゃないか」