クランベールの甘い日々 〜クランベールに行ってきます 番外編集〜
(5)
見るからに外国人然としたロイドの、流暢(りゅうちょう)で丁寧な日本語に父は目を白黒させる。
もっとも、ロイドにしてみれば、日本語をしゃべっている意識はないのだろうが。
ポカンとしている父に、結衣は笑顔で、コンビニのレジ袋からビールを出して渡した。
「はい、お父さん。お土産」
「あ、あぁ、すまんな」
父が呆然としたままビールを受け取っていると、奥から母が出てきた。
「ちょっと、お父さん。いつまで玄関にいるの」
父に文句を言った後、母の視線はロイドを捉える。
そして嬉しそうに目を細めた。
「こちらが結衣の金髪のカレシ? 初めまして、結衣の母です。ハリウッドスターかと思っちゃったわ」
もっとも、ロイドにしてみれば、日本語をしゃべっている意識はないのだろうが。
ポカンとしている父に、結衣は笑顔で、コンビニのレジ袋からビールを出して渡した。
「はい、お父さん。お土産」
「あ、あぁ、すまんな」
父が呆然としたままビールを受け取っていると、奥から母が出てきた。
「ちょっと、お父さん。いつまで玄関にいるの」
父に文句を言った後、母の視線はロイドを捉える。
そして嬉しそうに目を細めた。
「こちらが結衣の金髪のカレシ? 初めまして、結衣の母です。ハリウッドスターかと思っちゃったわ」