クランベールの甘い日々 〜クランベールに行ってきます 番外編集〜
ちょっと勘違いした事が気恥ずかしくて、結衣はロイドを睨んだ。
するとロイドは見透かしたようにニヤリと笑い、顔を近付けてきた。
「おまえ、今違う事考えただろう?」
「何の事?」
とぼけて苦笑する結衣を抱き寄せながら、ロイドはメガネを外し、枕元の棚に置いた。
「心配するな。そっちの期待にもちゃんと応えてやる」
「だから、何の事?」
結衣は絵本を抱きしめ、ロイドとの間に壁を作る。
ロイドは絵本を取り上げ、メガネの横に置いた。
「文字の勉強は昼間にしろ」
「なんで?」
「夜の時間は、オレが独占する事に決まっているからだ」
そう言ってニヤリと笑うと、ロイドは灯りを消した。
暗闇の中、ロイドが耳元で囁いた。
「ユイ、愛してる」
(完)
************************************************
本編で結衣探偵の謎解きのヒントとして使おうと思ってましたが、これをヒントに使うとなると、結衣に文字が読めないといけません。
文字が読めるなら、絵本なんか読んでないでロイドを手伝えよ、って思いますし、ロイドに読んでもらうという手もありますが、彼にそんな余裕はありません。
そんなわけで、廃案になりました。
せっかく作った昔話なので、公開します。
まぁ、現存する昔話って、結構救いがなかったり、さらりと残酷だったりしますよね。これも、そんな感じかも。その辺はリアルに想像しないで下さい。
するとロイドは見透かしたようにニヤリと笑い、顔を近付けてきた。
「おまえ、今違う事考えただろう?」
「何の事?」
とぼけて苦笑する結衣を抱き寄せながら、ロイドはメガネを外し、枕元の棚に置いた。
「心配するな。そっちの期待にもちゃんと応えてやる」
「だから、何の事?」
結衣は絵本を抱きしめ、ロイドとの間に壁を作る。
ロイドは絵本を取り上げ、メガネの横に置いた。
「文字の勉強は昼間にしろ」
「なんで?」
「夜の時間は、オレが独占する事に決まっているからだ」
そう言ってニヤリと笑うと、ロイドは灯りを消した。
暗闇の中、ロイドが耳元で囁いた。
「ユイ、愛してる」
(完)
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本編で結衣探偵の謎解きのヒントとして使おうと思ってましたが、これをヒントに使うとなると、結衣に文字が読めないといけません。
文字が読めるなら、絵本なんか読んでないでロイドを手伝えよ、って思いますし、ロイドに読んでもらうという手もありますが、彼にそんな余裕はありません。
そんなわけで、廃案になりました。
せっかく作った昔話なので、公開します。
まぁ、現存する昔話って、結構救いがなかったり、さらりと残酷だったりしますよね。これも、そんな感じかも。その辺はリアルに想像しないで下さい。