クランベールの甘い日々 〜クランベールに行ってきます 番外編集〜
「赤ちゃんに決まってるでしょう?」
「そうなのか?」


 可能性としては、ないとは言えないが、腑に落ちない。


「気のせいじゃないのか?」


 思わず疑わしげに見つめると、ユイは声を荒げた。


「なんでよ! 生理だって遅れてるし、あなた、心当たりあるでしょう?」


 確かに心当たりは、ありすぎるほどある。
 だが王宮にいた頃は、ずっと避妊していたのだ。

 という事は、ラフルールに来てからの子供だという事になる。

 初日はブラーヌがいたし、慣れない環境や荷物の片付けでユイが疲れていたので、実際の初夜は五日後くらいだった。

 つまり、その時にヒットしていても、一ヶ月経っていないのだ。
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