クランベールの甘い日々 〜クランベールに行ってきます 番外編集〜
二重人格の真相(2)
ロイドは王子を見送った後、ガラス戸を閉めて戻ってくると、テーブルの上に置かれた三十センチくらいの白い棒を手に取った。
「それ、何?」
物珍しげに見つめると、ロイドは結衣の髪を一房掴んで、棒をかざして見せた。
「色素を抜く装置だ。ほら」
ロイドが棒をよけると、そこだけ髪の色が明るい栗色に変わっていた。
結衣は思わず感嘆の声を上げる。
「すごーい! これ、頭皮とかは大丈夫なの?」
「毛髪にしか反応しない。向こうを向け」
「うん」
結衣が背中を向けると、ロイドは指先で髪を梳いたりほぐしたりしながら、装置をかざした。
「それ、何?」
物珍しげに見つめると、ロイドは結衣の髪を一房掴んで、棒をかざして見せた。
「色素を抜く装置だ。ほら」
ロイドが棒をよけると、そこだけ髪の色が明るい栗色に変わっていた。
結衣は思わず感嘆の声を上げる。
「すごーい! これ、頭皮とかは大丈夫なの?」
「毛髪にしか反応しない。向こうを向け」
「うん」
結衣が背中を向けると、ロイドは指先で髪を梳いたりほぐしたりしながら、装置をかざした。