クランベールの甘い日々 〜クランベールに行ってきます 番外編集〜
帰ったら結衣と共に王の元へ挨拶に行く予定だったが、真夜中だったので、ローザンに礼を言ってロイドの部屋に直行した。
後で聞いたが、三ヶ月という短期間で時空移動装置が完成したのは、装置を一から作ったのではなく、人捜しマシンに時空の穴を開ける機能を追加しただけだからだという。
それでもロイドは、科学技術局の仕事と平行して、ほとんど休みなく装置の開発に力を注いでいたのだろう。
結衣が風呂から上がってみると、彼はソファに座ったまま、居眠りをしていた。
声をかけても薄く目を開いて返事をするだけで、すぐにまた目を閉じてしまい、動こうともしない。
ここまで無防備なロイドは初めて見た。
寝るなら寝室まで行って欲しいのだが、動いてくれない。
かといって、彼をここに放置したまま、自分だけベッドに寝るのも気が引ける。
結衣は少しの間、どうしたものかと考えあぐねて、ロイドの側に立ち尽くした。
ふと、以前ロイドが見せてくれた機械の事を思い出した。
もしかしたら、まだポケットに入っているかもしれない。
そう思い、ロイドがソファの背に引っかけた白衣のポケットを探った。
後で聞いたが、三ヶ月という短期間で時空移動装置が完成したのは、装置を一から作ったのではなく、人捜しマシンに時空の穴を開ける機能を追加しただけだからだという。
それでもロイドは、科学技術局の仕事と平行して、ほとんど休みなく装置の開発に力を注いでいたのだろう。
結衣が風呂から上がってみると、彼はソファに座ったまま、居眠りをしていた。
声をかけても薄く目を開いて返事をするだけで、すぐにまた目を閉じてしまい、動こうともしない。
ここまで無防備なロイドは初めて見た。
寝るなら寝室まで行って欲しいのだが、動いてくれない。
かといって、彼をここに放置したまま、自分だけベッドに寝るのも気が引ける。
結衣は少しの間、どうしたものかと考えあぐねて、ロイドの側に立ち尽くした。
ふと、以前ロイドが見せてくれた機械の事を思い出した。
もしかしたら、まだポケットに入っているかもしれない。
そう思い、ロイドがソファの背に引っかけた白衣のポケットを探った。