クランベールの甘い日々 〜クランベールに行ってきます 番外編集〜
「うん。連れて行って」
王宮ではなく、普通の民家が見てみたかったのだ。
「いいけど、廃屋のようだぞ。ブラーヌがガラクタを持ち込んで所狭しと並べてるし。あいつ、オレがいないと自分じゃ片付けないから、散らかり放題だし」
「……え……」
散らかり放題なのは、あなたの部屋も一緒だから、とは言わずにおいた。
やはり血が繋がっていないのに似たもの親子だ。
普通の民家とは少し違うかもしれないが、ロイドが子供時代を過ごした家には興味があった。
「じゃあ、行くか」
ロイドは再び結衣の手を握ると、裏通りに向かって歩き始めた。
王宮ではなく、普通の民家が見てみたかったのだ。
「いいけど、廃屋のようだぞ。ブラーヌがガラクタを持ち込んで所狭しと並べてるし。あいつ、オレがいないと自分じゃ片付けないから、散らかり放題だし」
「……え……」
散らかり放題なのは、あなたの部屋も一緒だから、とは言わずにおいた。
やはり血が繋がっていないのに似たもの親子だ。
普通の民家とは少し違うかもしれないが、ロイドが子供時代を過ごした家には興味があった。
「じゃあ、行くか」
ロイドは再び結衣の手を握ると、裏通りに向かって歩き始めた。