ビター・スイート・ラヴ
由香は起きてきた浩輔に気づいてキッチンにコーヒーを淹れにいく。
浩輔はコーヒーを飲みながら、朝刊に目を通していた。
由香も浩輔の向えに座り、ゆっくりとコーヒーを啜る。
「夕べは遅かったのね。眠っていて、あなたが帰ってきたことに
気づかなかったわ」
「昨夜は接待ではしご酒をして、すっかり酔っぱらっちゃったよ。でも手応
えは上々だ。二次会も若い連中に任せて早めに切り上げたんだけど、結局、
午前様だ。由香も気持ちよさそうに眠っていたので起こさなかった」
「それはよかったわね。私も昨日はいいことがあったの。実はね、大学時代
の友人に連絡してみたけど予定がつかなくて、以前あなたと行った青山のバ
ー『ダン』に行ってみたの。そしたら、偶然そこでフリーライターの女性と
知り合ってすっかり意気投合しちゃって。彼女、ロードバイクのライターを
していて、近いうち一緒に走りに行きましょうって誘われたの」
「へぇー、それはよかったな」
浩輔はあまり関心がなさそうな素振りで、新聞の経済欄に目を通した。
浩輔はコーヒーを飲みながら、朝刊に目を通していた。
由香も浩輔の向えに座り、ゆっくりとコーヒーを啜る。
「夕べは遅かったのね。眠っていて、あなたが帰ってきたことに
気づかなかったわ」
「昨夜は接待ではしご酒をして、すっかり酔っぱらっちゃったよ。でも手応
えは上々だ。二次会も若い連中に任せて早めに切り上げたんだけど、結局、
午前様だ。由香も気持ちよさそうに眠っていたので起こさなかった」
「それはよかったわね。私も昨日はいいことがあったの。実はね、大学時代
の友人に連絡してみたけど予定がつかなくて、以前あなたと行った青山のバ
ー『ダン』に行ってみたの。そしたら、偶然そこでフリーライターの女性と
知り合ってすっかり意気投合しちゃって。彼女、ロードバイクのライターを
していて、近いうち一緒に走りに行きましょうって誘われたの」
「へぇー、それはよかったな」
浩輔はあまり関心がなさそうな素振りで、新聞の経済欄に目を通した。