ビター・スイート・ラヴ
由香はジーパンにTシャツ姿でセミロングの髪を一つにまとめていた。
一方、あさみは顔色は優れないが白のブラウスに黒のパンツ姿でいかにも
OL然としていた。
「ごめんなさい、ちょっと片付け事をしていて散らかってますけど、そこの
ソファにどうぞ、お掛けになって」
由香はそう言ってリビングにあさみを招き入れた。そして紅茶を淹れに、
キッチンに向かった。
あさみの前に紅茶カップを置いて、由香は向かいに座った。
「はじめまして、藤野の妻の由香です。主人がいつもお世話になってます」
由香はあさみに微笑みかけた。
「あっ、はじめまして。今井あさみです。実は今日こちらにお伺いしたのは
奥様にご相談したいことがありまして‥」
「そんなに緊張なさらないで。くだけた調子で話してもらって構わないわ。
どんな用件かしら?」
「実は私、藤野部長とは一年半前からお付合いをさせてもらっています。
それで‥奥様には大変お話しづらいことなんですが、その‥、彼の子を身籠
ってしまって‥、私としては産みたいのですが彼の態度がいまいちはっきり
しないもので、そのことを奥様はご存知でしょうか?」
一方、あさみは顔色は優れないが白のブラウスに黒のパンツ姿でいかにも
OL然としていた。
「ごめんなさい、ちょっと片付け事をしていて散らかってますけど、そこの
ソファにどうぞ、お掛けになって」
由香はそう言ってリビングにあさみを招き入れた。そして紅茶を淹れに、
キッチンに向かった。
あさみの前に紅茶カップを置いて、由香は向かいに座った。
「はじめまして、藤野の妻の由香です。主人がいつもお世話になってます」
由香はあさみに微笑みかけた。
「あっ、はじめまして。今井あさみです。実は今日こちらにお伺いしたのは
奥様にご相談したいことがありまして‥」
「そんなに緊張なさらないで。くだけた調子で話してもらって構わないわ。
どんな用件かしら?」
「実は私、藤野部長とは一年半前からお付合いをさせてもらっています。
それで‥奥様には大変お話しづらいことなんですが、その‥、彼の子を身籠
ってしまって‥、私としては産みたいのですが彼の態度がいまいちはっきり
しないもので、そのことを奥様はご存知でしょうか?」