ビター・スイート・ラヴ
「申し訳ございません。そそっかしい娘でして‥。実はカナダに住んでいる
姉夫婦のところに遊びに行くと数日前にこちらに連絡がありました。何でも
まとまった休暇を取れたからと言ってましたけど」
「いや、こちらこそ不手際でご迷惑おかけしまして、誠に申し訳ございませ
ん。できましたら、連絡先の電話番号を教えていただけないでしょうか?」
あさみの母親は恐縮し、カナダの姉夫婦の電話番号を浩輔に告げた。
そして丁重に電話を切った。
すぐに浩輔はカナダとの時差を計算した。大丈夫そうな時間だったので
メモした番号に電話をしてみた。
「はい、今井ですけど」
電話口から懐かしいあさみの声がした。
「もしもし、藤野ですけど。今井あさみさんですよね」
「どうして、あなたが‥ここに電話してくるの?」
「仕方ないだろ、君にいくら連絡しても繋がらないんだから。いま大事な
時期なんだから、あまり無理な行動はしないでくれよ。俺の子を産んでく
れるんだろ?」
浩輔は優しく問いかけた。
姉夫婦のところに遊びに行くと数日前にこちらに連絡がありました。何でも
まとまった休暇を取れたからと言ってましたけど」
「いや、こちらこそ不手際でご迷惑おかけしまして、誠に申し訳ございませ
ん。できましたら、連絡先の電話番号を教えていただけないでしょうか?」
あさみの母親は恐縮し、カナダの姉夫婦の電話番号を浩輔に告げた。
そして丁重に電話を切った。
すぐに浩輔はカナダとの時差を計算した。大丈夫そうな時間だったので
メモした番号に電話をしてみた。
「はい、今井ですけど」
電話口から懐かしいあさみの声がした。
「もしもし、藤野ですけど。今井あさみさんですよね」
「どうして、あなたが‥ここに電話してくるの?」
「仕方ないだろ、君にいくら連絡しても繋がらないんだから。いま大事な
時期なんだから、あまり無理な行動はしないでくれよ。俺の子を産んでく
れるんだろ?」
浩輔は優しく問いかけた。