ビター・スイート・ラヴ
「えー、うそー、私なんか毎日コンビニのお弁当だから、感心しちゃう」


「なんか感激しちゃう、そんなに喜んでくれるなんて。主人なんて全然褒め
てくれないのよ。今晩はおもいっきり飲みましょう。取って置きのワインが
あるから持ってくるわね。ところで真紀さん、今晩泊まっていけば」




 由香はワインを取りに立ち上がった。



 かなり酔いが回った二人はいろんな話で盛り上がりそして飲み明かした。




 翌日、昼過ぎに真紀は仕事があるからと帰って行った。



 由香は昨晩の後片付けを済ませ、コーヒーを淹れベランダのデッキチェア
に腰掛けてゆっくり味わいながら飲んだ。



 昨晩は久々にかなり酔っぱらってしまったのでよく覚えていないが、仲の
良い女子校生同士がふざけ合うように抱き合ったり、頬にキスをしあった。



 真紀も由香と同じく中学・高校と女子校だった。



 この感覚は女子校に通っていた者にしか分からないだろう‥。

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