ビター・スイート・ラヴ
 早速、仲居さんが部屋を案内してくれた。



 料金も高かったせいか、かなり洒落た和室に通された。



 ベテランの仲居さんは一通りの説明をしてお茶を淹れ部屋を出ていった。




 あさみはお茶を飲み終えるとベランダに出て、手入れの行き届いた
日本庭園を眺めた。



 浩輔は背後からあさみを抱きすくめ、うなじから耳もとに唇を這わせる。



 思わずあさみは喘ぎ声をもらし、体の向きを変えて浩輔の唇を求めた。
 浩輔の甘い口づけに立っているのがやっとだった。



 浩輔はあさみのスカートをたくし上げ器用に下着を脱がせてゆき、
 あさみの中に分け入ってきた。そして、何度も責め立てた。



 恥ずかしさのあまり、浩輔の顔をまともに見ることができなかった。



 浩輔は事もなげにタバコに火をつけ、うまそうに吸った。



 あさみは急いで脱ぎ散らかした服を着て、熱いお茶を淹れ直した。
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