ビター・スイート・ラヴ
 途中ビールとスナック菓子をつまみながら観てたので、由香は少し酔っぱ
らい、すっかり長居してしまった。 



 時計を見ると午後十時を過ぎていた。



 浩輔はまだ帰ってないだろう。



 携帯に連絡しようか迷っていると真紀が携帯を覗き込みながら、
「泊まっていけばいいのに」と由香を引き止めた。



 由香も初めて訪ねた部屋なのに、言いようもない居心地の良さを感じてた



「今晩、泊めてもらちゃおかな? いい、真紀さん」


「もちろん。じゃあ、今夜はDVDを飽きるほど観ようよ。それと小腹が
減ってきたので、なにか作るね」



 そう言ってキッチンに消えた。



 由香は浩輔に電話してみた。



 ほどなくして浩輔が電話にでた。
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