ビター・スイート・ラヴ
 由香は入浴を終えて、真紀が用意してくれたベットに横になった。



 真紀は由香にベットを譲った為、床に布団を敷いて寝た。



 二人ともなかなか寝付けず、真紀が遠慮がちに由香に話し掛けた。




「まだ起きてる? こうしていると学生の頃の修学旅行とか思い出さない?
前にも言ったけど由香さんとはずーっと前からの友達みたいな感じがする」


「私も同じ。真紀さんとは話しが尽きなくて、なんか不思議な感じ。出会う
べくして出会ったような気がするわ」


「そっちに行って話してもいい?」


「どうぞ、来て」




 真紀が由香の傍にもぐり込んできた。



 ひとしきり学生時代の話しをした後、会話が途切れた。



 てっきり由香が寝てしまったと思い込み、顔をそっと覗くと由香が小さな
声で呟いた。

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