ビター・スイート・ラヴ
 しばらくして、カーテンの隙間から空が白みはじめてくるのが分かった。



「今、何時?」



 真紀の腕の中で由香が訊いた。



「五時ちょっと過ぎ。夢中になって抱き合ってたから、一睡もしてないね」



 真紀が照れ隠しにクスッと笑った。

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