ビター・スイート・ラヴ
「えー、そうなの? お安い御用よ。朝食の支度くらい」


「そうじゃなくて、彼女とのこうゆう生活。由香には理解できないよね、
多分」


「そんなことないわ。なんとなく分かる感じがする。待ってて、直ぐに支度
するから。冷蔵庫にある物、勝手に使っていい?」


「もちろん。あまり買い置きをしてないけど」



 由香は手早くプレーンオムレツとツナサラダ、それにコーンスープを
作った。



 それからトーストを焼いて居間に運んだ。




「早い、もうできたの? どれもおいしそう。さすが主婦は違うね。いつも
私はコーヒーとトーストだけで済ませちゃうから、なんかこうゆうの感激!
いただきまーす」


「おいしい?」


「うん。すごくおいしい」


「良かった。喜んでもらえて。このくらいのことでこんなに喜んでくれるな
ら、いつでも作りに来るわ」


「ぜひ、作りに来て!」
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