ビター・スイート・ラヴ
 今までの代わり映えしない日常とかけ離れていることだけは確かだ。



 早速、由香もメールの返信をした。



=こんばんは。夜分遅くにすみません。メールありがとう。とても嬉しいで
す。私もメールを送ろうか、どうしようかと迷ってた時に、真紀さんからメ
ールがきたので驚きました。私にとって昨日のことは、ほんとに衝撃的でし
た(悪い意味ではなく)。人生初体験だからです。だけど‥たぶん私自身が
望んでいたことのように思います。メールだとなかなかうまく伝えられませ
ん‥。私も早く真紀さんに会いたいです。会える日をまた連絡します。
おやすみなさい。由香=



 由香は何度か読み返してから送信ボタンを押した。



 自分でも驚くくらい、正直な気持ちを綴った。



 ふぅーと一息つき、サイドボードの時計に目を遣ると、夜中の十二時を
とうに過ぎていた。




 寝室に入ると、浩輔はすでに眠ってた。
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