ビター・スイート・ラヴ
「真紀、これ思い出にあげる」


「え、いいの? これ知加ちゃんが大切にしてたペンダントじゃない」


「高校に行っても、私のこと思い出してね」


「もちろんだよ。ありがとう、知加ちゃん」



 二人は握手をして別れた。



 卒業を機に知加ちゃんとは会わなくなった。真紀にとってそれが
ファーストキスの思い出だった。
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