ビター・スイート・ラヴ
休みの日は日比谷まで映画を観に行ったり鎌倉へ遊びに出掛けたりした。
いつも一緒だった。
真紀はすでに友情を超えてミチルに恋をしていた。
十月のある日曜日。真紀とミチルはいつものように映画館に行き、帰りは
日比谷公園を散歩した。
公園内はカップルが大勢いて、日がたかいうちから木陰で抱き合ったり
人目をはばからずキスをしていた。
この光景には二人とも面食らった。背伸びしたところで所詮は高校生なの
だから‥。空いたベンチを見つけ、いま観てきたばかりの映画の感想を語り
合った。
やがて日も暮れはじめ、再び歩きはじめた。
真紀は心の中で、このまま時間が止まってしまえばどんなにハッピーだろ
う、と妄想しながら歩いた。
「ミチル、もう少し公園内を歩かない? その後、何処かで食事をして
帰ろうよ」
「うん、まだ時間も早いしね。それにさっきサンドイッチ食べたばかりで
お腹も空いてないから、歩いてお腹減らしたほうがいいね」
ふたたび二人は公園内をあてもなくぶらぶら歩いた。
いつも一緒だった。
真紀はすでに友情を超えてミチルに恋をしていた。
十月のある日曜日。真紀とミチルはいつものように映画館に行き、帰りは
日比谷公園を散歩した。
公園内はカップルが大勢いて、日がたかいうちから木陰で抱き合ったり
人目をはばからずキスをしていた。
この光景には二人とも面食らった。背伸びしたところで所詮は高校生なの
だから‥。空いたベンチを見つけ、いま観てきたばかりの映画の感想を語り
合った。
やがて日も暮れはじめ、再び歩きはじめた。
真紀は心の中で、このまま時間が止まってしまえばどんなにハッピーだろ
う、と妄想しながら歩いた。
「ミチル、もう少し公園内を歩かない? その後、何処かで食事をして
帰ろうよ」
「うん、まだ時間も早いしね。それにさっきサンドイッチ食べたばかりで
お腹も空いてないから、歩いてお腹減らしたほうがいいね」
ふたたび二人は公園内をあてもなくぶらぶら歩いた。