ビター・スイート・ラヴ
 有楽町駅に向かう途中のパスタ専門店で食事をした。



「ミチル、食欲ないの?」


「そうゆう訳じゃないけど。胸がいっぱいでさぁ‥、真紀は大丈夫なの?」


「うん、平気。ひょっとしてミチル、ファーストキスだったりして?」


「そうだよ。真紀は違うの?」


「ごめんね、残念ながら私は違うんだ。早熟だから中二で経験済み!」


「うそー、早~い。もしかして、そのファーストキスの相手も女の子だった
りして」


「内緒! そんなことより早く食べないとパスタ冷めちゃうよ」



 ミチルはやっとのおもいでパスタを胃に流し込んだ。しかし、胸がいっぱ
いで半分ほど残してしまった。とても食事どころではなかった。



 翌日、二人はいつものように登校した。



 真紀とミチルは早く授業が終わって二人きりになりたかった。
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