ビター・スイート・ラヴ
 二人は時間が経つのも忘れて夢中になった。



 気がつくと外はすっかり暗くなっていた。



「真紀、いま何時?」


「いっけない! 八時過ぎちゃった」


「もう、帰らないと」


「ミチル、今晩うちに泊まれないの?」


「今日は無理だよ。明日も学校あるし親にも言ってこなかったから。
ごめんね」


「仕方ないね。じゃあ、自転車で駅まで送るから。そのかわり週末は
泊まれる?」


「うん、前もって言っとけば、大丈夫だと思う」



 真紀はミチルを自転車の後ろに乗せ、駅まで急いだ。
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