ビター・スイート・ラヴ
 CDを聞きながらミチルとの行為を繰り返し思い浮かべた。やがて甘い
疲労感に包まれた。




 ―女の子の体ってなんて柔らかくて甘美なんだろう。やっぱり私は女性が
  好きなんだ。知加ちゃんの時とはまた違う感動があった。あの時は、放
  課後だれもいない教室で無我夢中でキスをした。ミチルとはそれ以上の
  ことを経験してしまった。生まれたままの姿で抱き合い、互いの想いを
  確かめ合った。切ない! 好きで堪らない! これが恋愛なのか‥。
  今すぐミチルに会いたい。 ―



  真紀はベッドの中で心地よい想いに浸った。




 翌日、普段通り学校でミチルと顔を合わせた。



 昨日会ったばかりなのに、もう何日も会っていない感じがする。



 それほど愛しい。この想いをミチルに早く伝えたい。



 休み時間なった真紀はこのことをメモ書きしてミチルにこっそり渡した。
ミチルも同じ想いを綴って寄越した。



 誰も知らない秘密の恋。
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