ビター・スイート・ラヴ
あの頃は今みたいに携帯メールなどなかったので、互いの気持ちを手紙で
あるいは電話で伝えることしかできなかった。
その代わり、返事を待つ間の感情の機微が逆に心地良かったりした。
真紀は学校にいる間、なるべく普通を装ってミチルに接した。ミチルも同
じように接してきた。周りから変に誤解されないように二人で話し合って決
めた。
授業が終わると早々に二人は学校を飛び出し大抵は真紀の家に直行した。
真紀もミチルも電車通学で進行方向も同じだったが、ミチルの降りる駅は
一つ手前だった。
なので、二人は真紀の降りる駅まで一緒に行って、駐輪場に止めてある
真紀の自転車に二人乗りして帰ったものだ。
真紀の部屋で宿題をすることもあったし、音楽を聞いたり、こんどの
休みは何処へ行こうかなどと計画を立てたりした。
しかし、大概はベッドの中で過ごした。
あるいは電話で伝えることしかできなかった。
その代わり、返事を待つ間の感情の機微が逆に心地良かったりした。
真紀は学校にいる間、なるべく普通を装ってミチルに接した。ミチルも同
じように接してきた。周りから変に誤解されないように二人で話し合って決
めた。
授業が終わると早々に二人は学校を飛び出し大抵は真紀の家に直行した。
真紀もミチルも電車通学で進行方向も同じだったが、ミチルの降りる駅は
一つ手前だった。
なので、二人は真紀の降りる駅まで一緒に行って、駐輪場に止めてある
真紀の自転車に二人乗りして帰ったものだ。
真紀の部屋で宿題をすることもあったし、音楽を聞いたり、こんどの
休みは何処へ行こうかなどと計画を立てたりした。
しかし、大概はベッドの中で過ごした。