ビター・スイート・ラヴ
 ミチルは持ってきたパジャマに着替えて寛いで雑誌を読んでいた。



 真紀はいつもと雰囲気の違うミチルを見て、少しドキドキした。



 普段は学校の制服かジーパン姿しか見たことがなかったので、
パジャマ姿のミチルは妙に色っぽい。



「ミチル、ケーキ持ってきたけど食べない?」


「あ、うん。いただく!」


「ミチルがパジャマ姿でここにいることが、なんだか不思議な感じがする」


「そう? いつも真紀んちに遊びに来ても慌ただしく帰る時間に
なっちゃうからね。 今日みたいにゆっくり過ごせないもんね」


「そうだね、なんか照れるね。こうしてると一緒に暮らしてるみたい」 



 ミチルは照れ隠しにケーキを無理やり頬張った。



「ミチルのそうゆうところが大人の女性の色気に欠けるんだよねー」



 真紀はミチルを茶化した。
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