ビター・スイート・ラヴ
 二人は迷わず、うな重を注文し風情のある街並を眺めた。



 部屋の窓からは水路を眺めることができた。まるでどこかの旅館にいる
ような寛いだ雰囲気を味わうことができた。



 うな重は思ったとおり美味しかった。



 食後はゆっくりお茶を飲んで、止めどもない話しをしてたら、もう午後
三時を回ってた。




 佐伯夏美は途中まで真紀と一緒に走り、再び潮来に戻って宿を捜すとの
こと。



 店を出るときに何処かいい宿を知らないかと店員に尋ねていた。



 中途半端な時間だったので、霞ヶ浦ではなく北浦を走ることにした。国道
51号線から県道238号線を北上し、途中、左へ鹿行大橋を渡った。



 真紀は橋を渡り切った所にオートバイを止めた。



 二人は近いうちに連絡を取り合う約束をして、そこで別れた。
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