恋の傲慢⇔愛のエゴ
球技大会のあの日、何故だか唐突に彼女になれと言われた。
いや、実際には彼女のフリ?
フリと本物との区別がどこにあるのか分からんが。
ともかくどーでもよかったが、円藤勇に会わせてくれるというエサにピラニアのごとく食いついた。
チッ・・・
ミーハーと言う星が無残に小っ破と砕け散ると分かっていたら、うかうか喰いつかなかったのに!
「オマエ、昼ドラ好きだろ。」
「だからなんでしょーか?」
「こんな話は知ってるか―――。」
私の追及を余所に会長は淡々と物語り出した。