恋の傲慢⇔愛のエゴ
リサがじっとわたしを見詰める。
「アンタってさ、意外と意外なホドヘタレよね。」
「ヘタレなのは否定しないけど、意外ってのは意外なんだ?」
こんな小心者で、ビビリで、か弱いわたしに向かって・・・
とブツブツ続けるわたしをリサがどうでもよさそうに無視した。
「今更ナニビビってんのか知らないケド、レージのコト好きなら飛び込んでみりゃいいじゃない。
その挙句にこじれちゃって元に戻んなかったとしても、それはその時考えればいいでしょ。」
「いやぁ~、今の立ち位置が心地いいからねー。
何でそこ壊す可能性もあって、挙句に
絶対面倒くさいカノジョって地位を態々獲りに行かなきゃならないのか、
そのメリットがわたしには分からないねー。」