恋の傲慢⇔愛のエゴ

「話を飛躍しなさんな。アイツとは単なる幼馴染よ。腐れ縁。」




何故か非常に落胆する広夢の横でリサは不満そうに眉を顰める。





「てか、アンタ無類のイケメン好き且つミーハーなのに、どーしてモデルまでしてイケメンのヤツには引っかからない?解せん。」




わたしは疲れたように首を振った。




「甘いわね・・・。ミーハーの極意を何もわかっちゃいないわね、アンタ達。」





「あ。なんか途端に聞くのどーでも良くなってきた・・・」








「アイドルってのはね、プライベートを一切削ぎ落したお人形ちゃんであることに意味があるのよ!オナラしません、トイレなんか行きません、みたいな顔を当たり前にしてこそ真のアイドルなの!そのベールに包まれたプライベートをチラッと垣間見るコトこそにミーハーはトキメクの!!その点ヤツに限っては、人参キライなコトから、おねしょに至るまでガキの頃から何でも知りつくしてて、今更何のトキメキ要素が残ってるっての!?家にいる時のスエット寝癖付き姿なんか見慣れたくもないホド見慣れちゃって、うんざり感しか湧かないのはわたしの所為じゃない!」









「スゴイね、ノンブレス。」


おい、突っ込むトコロそこかよ、広夢。シネ。
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