恋の傲慢⇔愛のエゴ
リサが小馬鹿にしたようにわたしを見る。
「アンタ、もー少し現実見なさいよ。てか、現実から目を背けるんじゃないの。アイドルなんて所詮作りものだって分かってンなら、アイドルに現を抜かすのは止めて現実の男を受け入れなさい。」
「・・・分かってるわよぅ。」
わたしはむぅっと口を尖らせる。
「わたしだってアイドルと結婚したいなんて思ってるワケじゃないもん。アイドルはアイドル。そのうち現実の男と恋愛して、現実味のある人生を地道にてくてく歩くわよ。決まってんでしょ。」
「「ええっ!?」」
ナニをそんなに驚くか。