恋の傲慢⇔愛のエゴ
.・.・.・.・.・.・.・.・.・
小学校に入ったばっかの頃、
レージのお母さんが亡くなった。
長い闘病生活だったのでとうとうその時が来たか、という気構えはあったけど。
『あ~・・・晩飯いつ食えっかな・・・』
夜になり、帰って行く遠方の親戚なんかに挨拶するオジサンを眺めながら、レージが疲れ切ったように呟いた。
確かに通夜から納骨まで大人でも過酷なセレモニーがようやく終わって疲れたってのはあるんだろーけどさ・・・。
『泣きなさいよ。』
わたしの命令にレージは『は?』と言う顔をして見せた。