恋の傲慢⇔愛のエゴ

会長がはっと我に返り、男に小さく耳打ちする。







「オマエ、あれほど念押ししただろ。今日の主旨。」




「あ、そか。ついうっかり」とかボソボソ言い合う声が頭上で聞こえて、後ろの圧迫が消えた。





会長がいつになく爽やかにほほ笑む。






「今のはちょっとした幻聴だ。忘れろ。」






「ははは・・・そうですよね。『彼』がそんなコト言うわけないですものね。さとりん先輩。」





「怒」


< 94 / 213 >

この作品をシェア

pagetop