恋の傲慢⇔愛のエゴ
これだからリアルなんてイヤなのよ。
テレビ越しならいつまででもわたし好みの夢にどっぷり浸かっていられたのに・・・。
「いやいや、確かに野郎ならケーキよか、コッチのが断然ウレシーし?」
目じりの涙をぬぐいながら勇がヨロッと顔を上げる。
「ハジメマシテ。俺、さとりんのイトコの円藤勇―――」
そう言いかけた男がわたしの目の前で口をあんぐり開けたまま固まった。
歯医者さんごっこですかぁー?
もうこれ以上わたしの夢を壊すのは止めてくれ。
「えぇ・・・なんで?何でレージのラブラブ彼女サン?」
・・・・・・・。
・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・。
ハイ?