たとえば私がとなりに座ったら
その日の夜
私は自室のベッドの中でいつになくそわそわしていた
枕の横には携帯電話
今日メールしますなんて言われてもないのに何度メール受信画面を開けたり閉じたりを繰り返したか
「…今日は来ないかな」
日付は既に変わっていて、もう寝ようかなと諦めかけていた刹那
ピロリロリンッ♪
「来たっ!!」
初期設定のままの受信音が鳴り響き、思わずベッドから跳び起きた
薄手のブランケットに包まったままはやる気持ちを抑えて携帯を操作させる
送信者は廣瀬さん
タイトルは廣瀬です
「ふふっ…お互い交換したんだから分かってますって」
どうせ自室だ、タイトル見ただけでニヤニヤしたって誰にも文句は言われないだろう
私は早速廣瀬さんから届いたメールの内容を確認した