立ち上がれ!!!!
裏切り。
共感の声はまだまだ上がっていく。
最初に羽橋 京華に話しかけた井口 咲ですら、言う。
「目ざわりなの。
学校こないでくれる?」
と毒のような言葉を放っている。
2番目に話しかけた銀 大和も、言うまでもなく羽橋 京華ををののしる。
「キモ女、ブース!!ぎゃははははは!」
嫌。嫌や・・・。
なんで?なんで平気なん?
おかしいやん・・・?
助けて?
「おーっし、じゃあうちは羽橋さんのかばん洗ったるわ!」
そう言ってネイルまみれになった羽橋 京華のかばんを持ち上げる、ウチ。
「えぇぇぇ?やっさしぃなぁ章ゎ!」
花音が言う。
それにうちはすかさず答える。
これも作戦Aだから。
「トイレの水でッ!!
きゃっははっははは!」
うちは無理してそう笑った。
「花音も手伝ってやりな?」
夏樹が花音へと微笑む。
「おぉけぃ~」
うちはカバンを振り回しながら言う。
「じゃぁ、行くで?ばいば~い」
うちは夏樹たちにそう言って教室を後にした。