立ち上がれ!!!!
「返して」
うちら二人を押しのけてカバンを拾い上げたのは、
「羽橋 京華・・・!」
振り向く羽橋 京華の顔には、引っかき傷のような跡があって。
さあや。
直感的にうちはそう思った。
「きゃはッ!!!
カバンと一緒に流されちゃえば!?」
花音が羽橋 京華の背中を蹴った。
羽橋 京華は個室の中に倒れこむ。
黒髪が便器の中の水に浸される。
酷い。人間か?
花音も、さあやも、夏樹も・・・
あ
うちも・・・か・・・