立ち上がれ!!!!
教室に戻ると、教卓で陣場は震えていて。
羽橋 京華の机の上にはさあやがいた。
椅子には夏樹が腰かけている。
「お、章。花音。
終わったか?」
夏樹が携帯をいじりながら言う。
「おぉ!
アイツ、便所の中に落ちよったわ!」
笑って答えるうち。
さあやは不機嫌そうにボロボロになった羽橋 京華の教科書を窓から投げつけた。
トサッ。
1階に落ちていく音が聞こえた。
うちは、
怖い、という気持ちを抑えて、さあやに言った。
「どうやってん、作戦A?」
するとさあやはため息をつきながら言った。