立ち上がれ!!!!
「はいっ、これ!」
そう言って一人の女子が差し出してきたものは、水の入ったバケツ。
「何・・・、これ・・・・・・・・?」
うちはおずおずと聞き返した。
すると一人の女子がうちの髪の毛を引っ張った。
「これをぉー、あんたが自分から頭にかぶるのっ!!
そしたらいじめじゃないんでしょー」
うちは怖くて怖くて、
バケツを手に取った。上に構え________
「やめなよっ!!!」
いつもよりも大きい、花の声。
うちからバケツをとり上げる。
「こんなことして・・・、楽しいのっ!?
最低だよ!」
いつもより強く、女子たちに言う。
女子たちはめんどくさそうに舌打ちする。
「っち・・・行こぉ」
女子の中の一人がそう言った時だった。
「あ!いいこと思いついたぁー」
恐ろしいことを言いだす奴がいた。