立ち上がれ!!!!
がらっ。
うちは教室に入っていつもの調子で言った。
「どした?何の騒ぎやねん?」
うちがそう言うと、さあやはいらだった様子で花音を指さした。
「・・・は?花音?」
うちがそう言うと、夏樹が舌打ちした。
「こいつはなぁ、井口 咲にあたしらの悪口言いふらしてたんだよっっ!!!!」
花音は泣きそうになっている。
「違うよぉ・・・、違うの・・・・。
怖くなっちゃっただけなの!!ごめんねぇ・・・ごめんねぇ・・・」
そう言ってさあやにすがる。
羽橋 京華、それに花音のことも裏切った当の井口 咲は、
偉そうにさあやの横に立ち、花音を見下している。