立ち上がれ!!!!
さあやがフッと微笑んで声をかける。
「おぉ・・・、京華やな」
今まで京華なんてよんだことないくせに。
ターゲットは。
花音一人だから。
夏樹がめんどくさそうに言う。
「ちょーどいーや!
あんたもこいつ嫌いでしょ?」
そう言って親指で花音を指さす。
羽橋 京華は何も言わず、たださあや達を見つめている。
「あんたもやりなよ!!
ほら、ジュースッ」
夏樹が笑いながら手に持っていたジュースを羽橋 京華に手渡す。
さあやも満足気に言う。
「それ、かければいいんだよ・・・!!」
あかん!!!!!!!!!!
花音を助けなあかん
《偽善者ぶるな》
うっさい!花音はうちの友達や!!
《うそつき》
助けな、あかんねん・・・!!!!!!!
《じゃあどうしてあなたは動かないの?》
頭の中で思考回路がごちゃごちゃになる。
手をぎゅっと握りしめて立ち尽くすしかできない自分。
そのときだった。