立ち上がれ!!!!
「えぇ加減にせぇよ、さあや!!!!!!!!!」
ウチは
さあやの手からカッターを奪い取って、窓へと投げ捨てた。
「どういうつもりや!!!!!!!!!!!!
章、お前裏切るんか!!!!」
さあやがただ孤独な目でウチを見つめる。
ずっと
ウチが逆らわれへんかったさあやは
こんなにちっぽけやった。
さあやが叫ぶ。
「おい!!!!!!咲、夏樹!!
あいつを殴って来い!!」
でも、夏樹も咲もただ目を伏せるだけで。
「・・・・・・・・・・・っ!!!!」
みんなも、ほんまはわかってる。
花音が涙でぐしゃぐしゃの顔で、言った。
「章・・・、なんでぇ・・・・・・・?
あたし章の悪口もいっぱい言ったよぉ・・・?
なのに、なんでぇ・・・?」
そんな花音に、ウチはただ笑いかける。
「仲間やから」
「・・・・・・っっ!」
また涙を流し始める花音。
「ごめんっっ・・・。
ごめんなさいっ・・・、章ぃ・・・」
そんな花音にウチはもう一度微笑んで、
今度は羽橋 京華に振りかえった。