立ち上がれ!!!!
ウチは、まっすぐさあやの前に立った。
「さあや」
さあやはまだ、孤独な目でウチを見つめている。
「なんなんだよ!!!!!!!!!
裏切った・・・、テメェに何を話すことがあるんだよ!!!」
そうや。
本当はさあやだってわかってる。
こんなことしたらアカンって。
でも。
それでも
さあやが曇りのない眼で世界を見られへんのは、
なんでなんやろう・・・。
「京華、さあやを抑えといてくれるか?」
ウチはさあやを睨みつけたままそう言った。
こく・・・
ただうなずく京華。
京華はさあやが動かないように手を持った。
ウチはぎゅっと右手でこぶしを作り上げる。
さあやは泣き叫んだ。
「なんだよ!!!!!!!
結局おめぇらもあたしと同じことしてんじゃねぇかよおおお!!」
そういうさあやに向かってウチは右手を振り上げて。
「・・・は?」
ウチは寸前で止めた。