立ち上がれ!!!!
ありがとう
さぁ・・・・・・。
風の音と線香の香りが、かすかに耳を掠めた。
「花。今日もいい天気やでっ」
ウチは目の前の墓石に話しかけながら、花を供えた。
思い出したら、たくさんのことがあって。
花と遊んだこととか、笑ったこと。
思い出したら、キリなんかなかって。
ウチは、帰ろうと思って立ち上がった。
「章」
ふいに声がかかった。
「京華・・・」