イノセント・ラヴァー *もう一度、キミと*
3.天使と忍者
………
カサ。
初夏の気持ちいい風が吹くなか。
時間を忘れてネットしてたあたしの耳に。
ふと、小さな音が差し込んだ。
(――ん?)
鳥?
カサ……カサ……
ケータイから目を離さないあたしをよそに、音は確実に近づいてくる。
……足音?
(ここに人が来るなんて……?)
ようやくケータイから目を上げたあたしの目に。
草むらにぬっと伸びる人の黒い影が飛び込んだ。
(――誰?)
はっと見上げると。
(わ……)
カサ。
初夏の気持ちいい風が吹くなか。
時間を忘れてネットしてたあたしの耳に。
ふと、小さな音が差し込んだ。
(――ん?)
鳥?
カサ……カサ……
ケータイから目を離さないあたしをよそに、音は確実に近づいてくる。
……足音?
(ここに人が来るなんて……?)
ようやくケータイから目を上げたあたしの目に。
草むらにぬっと伸びる人の黒い影が飛び込んだ。
(――誰?)
はっと見上げると。
(わ……)