イノセント・ラヴァー *もう一度、キミと*
やがて、意を決するように、ぎゅっと目をつぶって。

忍者くんはあたしの腕からリストバンドを外そうとした――


と、そのとき。


「痛っ」


どん、と体に衝撃が伝わって。

次の瞬間、あたしは、突然宙を舞ってた。


(え――?)


ばっっしゃーーーーーん。


ものすごい水温がして。

いきなり周りが見えなくなる。


(つ、冷たい!)


ちょっ、、、ちょっと!

あたし、川に突き落とされた!?


(うそ! ありえない!)


必死に水を掻いて水面に上がると。

早い流れに押し流されるあたしの目に、イケメン白黒2人がもつれあって倒れてるのが映った。
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