イノセント・ラヴァー *もう一度、キミと*
日付の横の「→」がシュン、と誘うように光る。

あたしは思わず、矢印を指でなぞってた。


光る矢印がすぅっと動いた。




「ささささ寒い! 寒い!」


いきなり身を切るような冷たい空気にさらされて、あたしは思わず叫んでた。

びゅうぅっと風が吹いて、耐えられないほどの寒気にぞわわわっと鳥肌が立つ。


「ちょちょちょっと何よこれ!」


どうしてこんなに寒いの?

冷蔵庫の中みたい。


むき出しの腕を手でかばって、思わず叫んだあたしに。

ふと、誰かが返事した。


「そりゃ半袖じゃ、寒いでしょ」


(――え?)


声のした方を見ると。

さっきまではいなかった子どもが――
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