イノセント・ラヴァー *もう一度、キミと*
圭輔さんの目がふたたび熱を帯びてくるのを、あたしの中の女の本能ががっちりキャッチした。
単純なヤツめ。
「最初って、いつだよ?」
「ほら、本屋で……」
「……本屋?」
しまった。
本屋で会うのは、今から5年後だった。
「……じゃなくてぇ、えっと……」
どうやってごまかそうか考えてるあたしに、入江圭輔はニヤニヤ笑いながら言った。
「なんだよ、俺に興味あるなら最初からそう言えよな」
(うう……)
思わずこぶしを握りしめる。
「彼女と別れたら、付き合ってあげる」
何とか高飛車に言い放ったあたしの声は震えてた。
単純なヤツめ。
「最初って、いつだよ?」
「ほら、本屋で……」
「……本屋?」
しまった。
本屋で会うのは、今から5年後だった。
「……じゃなくてぇ、えっと……」
どうやってごまかそうか考えてるあたしに、入江圭輔はニヤニヤ笑いながら言った。
「なんだよ、俺に興味あるなら最初からそう言えよな」
(うう……)
思わずこぶしを握りしめる。
「彼女と別れたら、付き合ってあげる」
何とか高飛車に言い放ったあたしの声は震えてた。