イノセント・ラヴァー *もう一度、キミと*
(別れるなら最後にもう一度、ってお願いしてできた子なんだ)


そう言ってたのに……どうしてよ!?


「別れたよ。

それがあんたの望みだったろ」


相変わらずのニヤニヤ顔。


「あの……彼女に何もしなかったの? 別れるときに」

「何も……て?」


……もう、何て言えばいいのよ。


「ほら…あの……手出さなかったかってことでしょ」

「……は?」


大きな目がさらに大きく見開かれた。


「あんたのことがあるのに……

そんなことできるわけないだろ」


なんだってぇぇぇぇぇ

そんなとこで真面目にならないでよ!
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