向日葵の咲く家
何度、夢見て来たんだろう。


温かい両親がいる自分を。
愛されている自分を。

―…何度だって、
夢見て来たんだ。


何度も何度も、
甘えたかった。
…お母さんに。
甘えたかったんだ。


「…―ゆうくん。ごめん、今日もお邪魔します」

「おぉっ。全然へーきっ」

リビングには、テレビを見ているゆうくん。
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