甘く、優しく。
私が、夜中に先輩と合うようになったのは
私が高校に入学してすぐだった。
一目惚れだった。
背もスラッと高く、その整った顔立ちは
とても、魅力的ですぐに先輩の事が好きになった。
月日が経つ度に、先輩のいろいろな事がわかった。
2年生で、頭もよくてスポーツもできるらしい。
サッカー部のキャプテンで、もちろん
先輩の事を、狙っている女子は多かった。
告白なんて、毎日のように受けていた。
「高城先輩、、!!」
一人の女子生徒が先輩を呼び止めた。
(また、、告白だろう・・。)
「ずっと、好きでした!付き合ったください。」
ほら、告白だ・・。
でも、先輩はいつも・・。
「表面上だけでしょ?俺の事何か知ってる?
ずっと好きでしたって言ってるけど。」
(やっぱり、、。)
「あの・・、その・・!」
「やっぱり答えられないんだ」
また、いつものように寂しい顔を浮かべながら
去っていく先輩。
ごもっともな事言われたのか、
女子生徒は、ただ去っていく先輩を
見つめているだけ・・。